呉市指定文化財 第28号 天然記念物

 安永7(1778)年に再建された拝殿には、60点以上の絵馬が纏られています。江戸時代に神社で行われた歌舞伎の様子や当時の風俗や生活が描かれたものがあります。その中には頼春風が描いたもの、勝海舟がしたためた書など、県内でも珍しいものも含まれています。
 もともと、神社に「願」をかける時や「祈願成就」のお礼として、生きた馬を奉納する慣習がありましたが、板に馬の絵を描いてその代わりとしたことから、絵馬が始まったと言われています。近世になると、馬以外の題材も扱われるようになり、各種の絵馬が生まれました。神田神社に奉納されたもののほとんどは、江戸時代中期以降のもので、その内の10点は奉納年代がはっきりと分かっています。

天井には様々な絵馬があります。 天井の絵馬
緑も見えて気持ちいいですよ。